2022年7月31日日曜日

原画 水色の月 8月の絵 

 


とてもとても長くて、短いような。
いろいろな夏、それぞれの方の一度だけの夏。

由比ヶ浜できれいな夕日を見たあと、
山のなかの家に帰ってきて感じたことを
そのまま絵にしたもの。

嘘みたいにきれいなものが一瞬で去っても
私の心には残っている。たしかに。
あの日あの時の夕暮れ、
同じものを目にすることができなくても
絵になら描ける。
言葉にならできる。
それを誰かがみつめる。
その人が、違う夕日を思い出す。
なんだか不思議なことですね。

グラスの海のにじみも一期一会で
今となってはどうやって描いたかわからない。



この絵を展示会でご覧になった方が
毎日きれいな夕日がみたくて
海の近くの家に引っ越したお話を
してくださいました。
絵を観てくださった方の心のなかの海に
おじゃました気分でした。



これを書いている今ちょうど
外はこんな窓の色のような夕暮れです。

絵の中には、2つの美しい夕暮れの時間が
同時に存在しています。
それを薄暗くなっていく部屋の隅の椅子に座って
ただただ静かに味わっているのは、あなたです。


制作してから時間が経ちましたので
変色やのりの劣化などが多少あり
お値下げをしております。
ご了承の上、お買い求めください。
(購入検討のためもっと写真をご覧になりたい方は
ご連絡ください)

約 幅130mm 高さ195mm 奥行き30mm
水彩、ガッシュ 紙
9,000yen taxin
*ゆうパック着払いでお送りします

2022年7月30日土曜日

原画 こと栞 海辺







「こと栞 海辺」の原画です。
箱仕立てとなっており、立てかけたり
上フタに糸を通していますので、重ねて壁掛けにも。

写真に写っている貝がらをひとつおつけしております。
箱の中のお好きな場所に置いたりしてお楽しみください。

原画部分はおつくりしてから時間が経過していますので
多少変色等の経年劣化が進んでいる可能性があり
お値段に反映してあります。
あらかじめご了承ください。

8,000yen taxin
切り紙、鉛筆、色鉛筆
箱のサイズ 約93×203×21mm
小さな貝がらつき


原画 こと栞 洋建築

 






「こと栞 洋建築」の原画です。
箱仕立てとなっており、立てかけたり
上フタに糸を通していますので、重ねて壁掛けにも。

写真に写っている貝がらをひとつおつけしております。
箱の中のお好きな場所に置いたりしてお楽しみください。

原画部分はおつくりしてから時間が経過していますので
多少変色等の経年劣化が進んでいる可能性があり
お値段に反映してあります。
あらかじめご了承ください。

8,000yen taxin
切り紙、鉛筆、色鉛筆
箱のサイズ 約93×203×21mm
小さな貝がらつき

詩画集 "海辺のrectangle2"


海辺を描いた絵7点と
それに英詩を添えた小さな本です。
""海辺のrectangle"の二冊目となります。

印刷、製本すべて手づくりしています。
クリップを外して気に入った頁を抜きとり
飾ることもできます。

小さな石(ムーンストーン)を添えた栞つき。
光に当てるとほんのりとホログラムのような
ブルーが現れる面があるようです。
(天然石のため形や色にはかなり個体差があります。
ご了承ください)

フランスの古い本のページを台紙にしてパッケージしています。
このまま贈り物にもしていただけたらうれしいです。
台紙は古いものなので焼けや破れ、折れ等があります。
味わいとしてお楽しみください。

表紙や背や栞は、紙色、インク色の
組み合わせをかえてさまざまにお作りしています。
どれが手元に届くかはお楽しみに。

1,300yen taxin
約A7サイズ(74*105mm)/クリップ留め/
16P/手製本/栞つき



詩画集 "海辺のrectangle"









"海辺のrectangle"
絵と言葉を11のせた、小さな手製の詩画集。
石のついた栞とのセット。

手のひらサイズの小さな本。
持ち歩くのもよいなと思って作りました。
かばんの中に入っていて
行き先が旅じゃなくても
海じゃなくても
胸がつまるようなことがあっても
開いて海を眺められるように。

一冊のなかの構成というのも
あんまり計画はせずに
ただ確かにある感覚(頭のなかにだけある海辺の町)
みたいなものを頼りに
一枚一枚描き連ねることで
つながっているような、いないような感じで
自然とできあがりました。


rectangleは「長方形」という意味
すべての絵は同じ長方形のサイズ。

海辺のシーンを、写真のように、目の前で見たかのように
(本当は、私の頭の中の幻影なのですが)
観ていただきたいという趣旨です。
なるべくシンプルな、幾何学的な面白さのある構図を
一粒一粒の粒子の色を意識しながら、描いてみました。

この風景
ありそうでなさそう
なさそうでありそう
あの海辺の街なら…ありそう。

色鉛筆の柔らかな空気感が
白昼夢みたいな絵のテーマ…
自然の神秘と人の情の交差点に
触れてみたいと思う私の気持ちに
よくマッチしているように思います。


現実との距離感や広がりを表したく
詩は「自分以外の人」に「英語」で書いてもらうという
新しい試みをしました。


クリップどめなので、バラバラにして
お気に入りの絵だけ飾ることもできます。

自宅のプリンタで印刷しています。
原画みながら何度も何度も色を調整しました。
オフセットと違い少しにじみが出ますが
夢の中みたいで、それもいいかなと思います。

表紙や背や栞は、紙色、インク色の
組み合わせをかえてさまざまにお作りしています。
どれが手元に届くかはお楽しみに。



フランスの古い本のページと
白の薄葉紙を使ってパッケージしています。
このまま贈り物にもしていただけたらうれしいです。
紙は古いものなので焼けや破れもあります。
味わいとしてお楽しみください。



栞には、小さな小さな石を糸に通しました。
海で拾った何気ない小石みたいな色カタチにひかれて。
後で調べたらラリマーという石だそうです。
「マー」は"mar"…海という意味。
(天然石のため形や色にはかなり個体差があります。
ご了承ください)

1,700yen taxin
約A7サイズ(74*105mm)/クリップ留め/
24P/手製本/栞つき

*お知らせ* 2022.07
制作環境変更により、本文英文書体が
写真に映っているものから随時変更となります。
(詩画集"海辺のrectangle2"と同じ書体です)
あらかじめご了承くださいますと幸いです。

海辺のタグセット A(パープル系)

さまざまな海色の紙に
カモメ、ヨット、貝の柄の手彫りの版を
ハンドプリントして手づくりしたタグセット。

浜辺に打ち寄せられた小石のような天然石
(ムーンストーン)を糸に通しています。
個体差はありますが、ブルーに反射する面を持っているものも。
(全てではありません。ご了承くださいませ。)

ウラにメッセージを書いてお菓子や贈りものに添えたり
栞にしたり、お部屋に飾ったりしてお楽しみください。

フランスの古い本のページを台紙にしてパッケージしています。
このまま贈り物にもしていただけたらうれしいです。
台紙は古いものなので焼けや破れ、折れ等があります。
味わいとしてお楽しみください。

660yen taxin
約70*35mm /3つセット
紙とインクの色はランダムでおつくりしています。


海辺のタグセット B(ブルー系)




さまざまな海色の紙に
手彫りのタツノオトシゴや巻貝の版を
ハンドプリントして手づくりしたタグセット。

浜辺に打ち寄せられた小石のような天然石(ラリマー)を
糸に通しています。
ラリマーの「マー」は"mar"…海という意味だそう。

ウラにメッセージを書いてお菓子や贈りものに添えたり
栞にしたり、お部屋に飾ったりしてお楽しみください。

フランスの古い本のページを台紙にしてパッケージしています。
このまま贈り物にもしていただけたらうれしいです。
台紙は古いものなので焼けや破れ、折れ等があります。
味わいとしてお楽しみください。

660yen taxin
約70*35mm /3つセット
紙とインクの色はランダムでおつくりしています。


"海辺のrectangle2" 原画作品ご紹介



海辺とは日常(生活、個人)と
非日常(神秘、大自然)が交わる場所。
rectangleとは長方形という意味です。

海辺の風景を長方形で切りとれば
まるで写真のように
白昼夢のような旅の一日が
浮かびあがるのではないかと思いながら。

絵は、厚紙でお作りした
手作りの箱型フレームに入っています。
そのまま立てて飾ったり
後ろに引っ掛ける部分をつけていますので
ピンなどで壁掛けもできます。

色鉛筆画
フレームは厚紙にガッシュで着彩
フレームのサイズ 約108×127×24mm
各15,000yen 税込


◆Message from a bottle.

砂浜に落ちていた物語

はぐれ雲が壜の中をのぞいている。
前作の最初のページで、一人で遊んでいたあの雲が
新しい友達を見つけたのかもしれない。
中に入っている何かを見つけたのか
もしくはお互いに囁き合っているようにも…?

壜の中に光を閉じ込めているようにも…

<詩を書いた人より>
海から流れ着いた壜…のように見えるが
海も雲も砂浜も世界も、この壜から出てきたのかもしれない。

◆Afternoon silhouette.

やわらかな午後 < 販売済です>

明るい光の中でぼんやり海を見ている。
自分も光や海に溶けていくような幸せな時間。

<詩を書いた人より>
馴染んでいくような海と空の青、光と壁の白
海風の通り抜ける室内。
何もしない時間。午後のあいまいな輪郭線。


お求め頂いた方より
夏が好きだった子どものころの楽しい思い出が蘇ってくる…と
さまざまなエピソードを教えていただいて
聞いているこちらも楽しかったです。

今回の絵、どれも「乾いた風が吹いているみたい」とのお話も。
じめじめが苦手な私が描いたからでしょうか。
気持ち良い風が吹き抜けるような場所が好きです。



◆A guest of the sun.

太陽が友達の家

早く外へ行こう!と愛犬が呼んでいる。
光は外へと楽しく誘っている。

<詩を書いた人より>
外と内をつなぐ扉は開き、階段、窓へ日光が射している。
太陽が満ちた明るい海辺の家。

外へ誘われているような気持ちで描きましたが
お客さまには「家に帰ってきた」ように見えるという方も。
さまざま、想像を膨らませてご覧いただけることが
とてもうれしいです。



◆Rest in the overlap.

波間の一休み

いろいろなことがあるけれど、今はちょっとここで休憩。
ハマゴウの花の涼やかな色にほっとしながら、波音を聴いている。

<詩を書いた人より>
足跡や波打ち際は続き、それを波が消してゆく。
花びらは重なってゆく。
その交差する永遠の重なりの中で、今は少しだけ休憩する時間。


ハマゴウの花とは、茅ヶ崎の海岸で出会いました。
とっても好きな青紫色のはなびらと
青みがかった葉っぱが涼やかで、すてき。

香りが特徴的なお花で、漢方などにもなると
後から物知りな方に教えてもらいました。
たしかコロナ禍が始まったばかりの時で
マスクをしていたから?香りに気がつかなかったので
再び出会ったらたしかめてみたいと思っています。

今回の絵は
こんなふうに私が実際に家から近くの海辺を歩いて
見つけたもの、感じたこと、生活
そういうものが色濃く表れていると思います。

前回は鎌倉に越してきたばかりの時に描いたので
もう少しファンタジックな
憧れを含んだ、幻想の世界だったのかもしれません。

どちらがお好みでもうれしいです。

心を緩やかに開放して、ポーとして
楽しんでいただけますように。



◆Blue space and white space.

夏色の階段 < 販売済です>

夏の色だけが広がってゆく世界。
足どりは軽く、この階段をどこまでも登ってゆけそう。

<詩を書いた人より>
色分けされたような青と白のコントラストを眺めながら
その余白を登ってゆく赤い人。


極楽寺の感じかなあ?葉山の感じかなあ?
…なんて声も聞きました。
個人的には、長谷寺や
追浜の小高い山の上の海が見えるカフェに
行った時のことも思い出したりして。

照らされた夏の階段をワクワクしながら登った日を
思い浮かべていただけたらうれしいです。



◆They leave or not.

気ままな散歩

海鳥の気ままな散歩。
小さな鳥もきらめく海辺を歩くことを楽しんでいるよう。

<詩を書いた人より>
小さな鳥の足跡は、残っていても残っていなくても些細なこと。
飛ぶのも、歩くのも、気にせず好きな方で。


由比ヶ浜を散歩していたら
小さな鳥が波打ち際をピョンピョンと歩いていて
楽しいのかな、気持ちいいのかな、と
私もその様子をずっと見ていました。

どっちでもいい。些細なことでもいい。
好きなように。気ままにね。
そんな名前のつかない時間を楽しむために
私たちはこの星で暮らしているのかもしれません。


 ◆Facing at night.

みつめ合う夜

これから夜が深まれば
海と空の区別ができないほど世界は黒に沈んでゆく。
その美しい時間を窓辺で見届けている。

<詩を書いた人より>
カーテンを開け軽食を用意し、夜と対面しているような。
絵全体が人の横顔のようにも見える
(星が目、カーテンが髪、ぶどうが口元)。


夕方から夜に変わっていく海。
夕暮れのめくるめく色のドラマが終わって
しっとりと闇に沈んでゆく。

特に月のない海は、神秘の姿。
星がよく見えて夜と静かにみつめ合うのに相応しい。
波音だけがいつまでも、いつまでも…

今夜も、夜とみつめ合うのを楽しみに。