2016年11月5日土曜日

"HOUSE OF SEASONS"のおはなし


目の前の現実にとらわれて呆然とするとき、
思い浮かぶ風景があります。

わたしが苦しい、と思っている今も
遠いその場所には太陽がかがやき、やさしい風景のなかに
温かい人がいて、今日も穏やかに暮らしている。
そういうことに助けられることがあります。

それはちいさい頃に当たり前だった帰る場所や
自分でみつけたさまざまな旅先の窓辺や、湖であったり
そう遠くない喫茶店だったり
本のなかで出会った憧れの人が暮らしていた想像の家、
大好きなあの子と夢のなかで出会った場面かもしれません。

いま苦しみのなかにいて、私たちは自分のいたい場所に
いられないかもしれません。
でも、季節が巡りそのときがくれば
あの風景の中にたどり着ける日がくる、
そう思うだけで力をくれる場所が
私の描きたかった
"HOUSE OF SEASONS"
なのです。



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