2019年9月23日月曜日

天秤座のオーナメント






12星座のオーナメント
「天秤座」

あちらとこちらを天秤にかけて。
美しさとは、正しさとは何かしら。
優しい風を纏って
みなさんのお話を聞きにゆきましょう。

一点一点手でカットした切り紙のオーナメントです。
手作り作品のため、画像とデザインが多少異なる場合があります。
(画像はサンプルを撮影したものも含まれるため
お届けするものと個体差がある場合があります)

*解説書つき

本体のサイズ:直径約75mm
糸の長さ:約200mm
箱のサイズ:約105×105×27mm

6,000yen taxin

*繊細な作品のためお取り扱いにご注意いただけますと幸いです。
*星の部分は開くと立体的になります。
 糸の上をすべらせてお好きな位置に移動させて飾ることもできます。
*日光により変色したり、湿気でたわんだりしますが
 素材の経年変化も含めて永くお楽しみいただければ幸いです。



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2019.9.23

今日は秋分の日。
太陽が天秤座に移る日。

占星術で面白いなあ、と思ったことのひとつに
春分〜秋分(牡羊〜乙女)と
秋分〜春分(天秤〜魚)を
二つにわける考え方。

前半は、個の成長を追う
自分と身近な人との世界。
後半は、広い社会とそこで出会う存在との
関わり方を追う、他者中心の世界。
そして180°にあるサイン(星座)は
同じ分野を個として扱うか
他者や集団に反映して扱うかで見る。
面白い、よくできたシステム!と
思ったのでした。

なので、秋分の日は
夏(個人の世界)→冬(他者の世界)
に入る特別な境界。
太陽の下で育ててきた個を生かして
これからより寒くなるにつれ
静かに、深く、この世の物事を探る季節が
やってくるのかなと
自然の景色を見ながら思います。

……

天秤座は、個が、他者のいる世界にやってきて
そよ風のような心地よい言葉を
たくさんやりとりするイメージです。
それは、他者が何を望んでいるか
他者からみて何が美しく見えるか
知性によって解り
気づかいによってふるまうことができるからだそう。

優しく柔らかい雰囲気のサインなのに
天秤座は12星座でただひとつ
「生き物」ではなく「物」で
(水瓶座は水瓶をもってる青年のほうが主役だそう)
とてもドライな星座だ、ということを
どこかで読みました。

誰からみても美しく感じる調和
偏りないバランス
みなの公平を求めていく知性。
己のなかの善悪の判断を
なるべく客観的に下すには
生きているものの情に動かされないようにと
努めなければならない。
冷静さを求める姿勢が
そう感じさせるのかもしれません。

でも人間には
感情があり、好き嫌いがあり、間違いも犯す。
本当の正しさとは何だろう。
そしてこの世界に
真の調和や平和や公平は…?
もしかしたら
考えて立ち止まってしまうことも
あるのではないでしょうか。
客観性を重んじるゆえに
自分自身と他者と比較してしまって
苦しくなったりもしてしまうかもしれません。

あちらとこちら。
優しさと冷静さ。
理想と現実。
美しさやバランスをどこまでも求める星座ゆえの
複雑な思いも抱えているような星座だと感じます。
しかし、その思いすらも抱えて
また人々のなかへ入ってゆき
美しい答えをどこまでも
探してゆくのではないか、とも思います。

 …
ギリシア神話で天秤を持つ正義の女神は、
もう片方の手に剣(知性)を持っています。
知性とは、物事を分けて一方を切り捨てること。
でも神話のなかでは、むやみに争いあう人間たちに
最後まで残って正しさを説得しています。
私は「正義の女神」という権威的な響きより
「そよ風の天使」のようなイメージをして描きました。

天秤で計っているのは、昼と夜の長さ。
そして、薔薇の咲く輝かしい夏と
静かに星月を眺めて物思いにふけるような冬。
どちらも美しい時間。




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