2019年12月31日火曜日

*水色の月・12月のお話*



12月の絵。

手作りのお菓子をご自宅で販売している
アットホームなお店で
レモンケーキをいただいた。
北鎌倉、後ろは山の緑深いお店。
目の前にはお庭があって
ピカリと黄色のレモンがたわわに実っている。
そのレモンをたっぷり使っているというケーキは
目が覚めるような酸味がしっかり効いていた。
冬の空気によくあっていた。

目の前で実ったものをいただく、という機会は
今までの生活にはなかなかなくて
自然なことだけど、恵まれたこと。
ありがたくも鎌倉や、千葉の実りを
時おり分けていただくこともあり
そのたびに大地のこと、風のこと、雨のこと
育てた手のことを想い感じている。


この絵にはその時の気持ちでレモンの木を。
クリスマスツリーではなくて
自然の実で彩られた木。
透明なステンドグラスの窓辺に
プレゼントではなくて、お手紙が届く。
サンタの代わりに、伝書鳩。
何が書いてあるのでしょう。
きっとうれしいこと、明るい気持ち。
冬の光のなかで封を開けたら
新しい時間が始まります。


12の月のお話はこれでおしまい。
みなさん、水色の月との一年を
どうもありがとうございました*

実は先週もこのカレンダーを
新しいお家にお届けしたばかり。
"新しい窓のよう"とご感想をいただきました。
この一冊はカレンダーという枠を超えて
楽しんでくださる方が本当に多く
とてもうれしいです。
胸がいっぱいです。

それでは、よいお年をお迎えください*


2019年12月22日日曜日

注文の多い文具展 参加します




企画展参加のお知らせです*

注文の多い文具展
2020年1月8日(水)-26日(水)

場所 ranbu
http://ranbu-hp.com/
大阪市北区大淀南1-4-20 長谷川ビル202,301
tel:06-6345-7122
営業時間:12:30-19:30
定休日:火曜日

当展は注文の多い文具展ですから
どうかそこはご承知ください。
「実用的だけでは足りません
どうかそこにかわいさを加えてください」
「こだわりの文具を望みます」
「毎日持って歩く相棒です。私の生活に花を」
全国から手作りのこだわり文房具が集まります。



昨年に引き続き、参加させていただけることになりました。
12月におひろめした活版印刷カードや
吟遊詩人のレターセットを含め
レターセット、カードなどの紙雑貨を
もりもりご用意いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。



2019年12月18日水曜日

闇と光のユール 通販につきまして


【闇と光のユール 通販につきまして】

現在もお問い合わせをたくさんいただいております
「おみくじカードセット」も含めまして
期間を設けて通販対応をしたいと思います。
ご好評ありがとうございます*

期間:1月の中旬〜下旬ごろの開始を予定しています。
詳細日時はツイッター、インスタで改めてお知らせします。
品物なくなり次第終了します。

通販内容:闇と光のユール 原画(オーナメント)作品7点ほど
闇と光のユール おみくじカードセット 10点ほど
新作レターセット、活版カード少々
お支払い方法:銀行振込
お申し込み方法:メールにて受付けます

1月初旬まで、次回展示会の準備期間となりますので
(1月の展示会にはユール作品は並びません)
すべての通販はお休みとさせていただきます。
お問い合わせいただいても
すぐにお返事ができないかもしれません。
ご了承いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします*

ユールに贈る言葉


教会、という言葉がよぎった。
いいえ、教会では収まりきらない。

森。
森は好き、でもまだ収まりきらない。

天空。
そうね、天空なら自由でいられるかも。

宇宙。
宇宙なら、同じくらいかな。
私の魂の大きさと。


会が終わる前に天から降ってきた言葉です。
草舟あんとす号さんが
それはそれは褒めてくださったので
ここに載せておきますね。
ありがとうございました。




"闇と光のユール" 閉会しました


闇と光のユール
改めまして無事閉幕しました。

お越しくださったみなさま
通販にて作品を求めてくださったみなさま
遠くからお気持ちを寄せてくださったみなさま。

そして、陰にも表にも私を支えてくれた
あんとす号さん、あいざわさん、knotenさん
Holy Gardenのみなさん、見守ってくれる方たち
ありがとうございました。

こんなにみなさんの熱量を持って迎えられた個展は
いままでにない…といっていいほど
濃厚で、不思議で、説明のつかない日々。
追加の制作に追われ走りまわり
最終日の閉店後までご注文の連絡をいただいて
あれよあれよと幕を閉じました。

昨晩ようやく一息ついたとき
「二度と現れることのない、すごい魔法をみせられたのだ…」と
思い、涙がでました。

今回の展示会には、言葉で説明できることがあまりありません。
みなさんが目にし、感じ、想像し
受けとられたメッセージがすべてです。

私が個人的に感じたことを少しお話するとしたら
素の自分を出してみても大丈夫だった、ということです。

私はたぶん、自分のためではなく誰かのために作る人で
確かなものを、技術をもってきちんとお作りして
届けたい気持ちが強いのですが
(私の目指す作家像が、そういうものなので)
でもユールの作品たちは
いろいろな出来事が重なって、描くことができなくなり
その気持ちを強く保つことがどうしてもできなくて
でも楽しみにしてくださる人たちがいることだけはわかっていて
今できることだけとにかくやろう、と
不足や不器用、揺らぐ感情、闇…を
そしてそのなかにこんな光があったらいい、と
下書きもあんまりせずにそのまま描きました。
だからこそ、伝わる神秘があったのかもしれません。

こんな魔法をみせられて、私はまだ
この先にどこへ向かえばいいのかわかりません。
また同じように描けるかもわかりません。
ただ、目の前にやりたいことがたくさんありますので
自分のペースで少しずつ歩いてゆきますね。

みなさまも
静かに自分を深くみつめるユールを迎え
ノエル、山羊座新月を迎え
清らかなお正月をお迎えください。

来年もどうぞよろしくお願いいたします*











2019年12月1日日曜日

活版印刷で作った冬のカード



静かな雪の日に
祈りながら常緑のリースを作っている。
線画のイラストレーションをもとに
初めて活版のカードを作ってみました*

しかもいろいろな紙とインクを使って…!
印刷時に組み合わせを変えていただき
どれも少しずつ違います。

そして、そこへ一枚一枚、水彩で着彩した
特別な手彩色カードもご用意しました。






























































緑青社(knoten)の岡城さんにお願いして
制作していただきました。
紙もインクも
自然を愛する温かな眼差しと
繊細なセンスで選んでいただいています。
そして経験に磨かれた知識と技術で
仕上げていただいた活版作品。
ぜひ手にとって
その味わいを確かめてみてくださいね。

サイズ/148×100mm(はがきサイズ)


◆2色刷り 350yen taxin
増刷しましたので、在庫は全てございます。
(2022.2.22現在)
どれも数枚ずつの在庫ですので
時間差による完売の場合はご容赦ください。






◆手彩色 1,300yen taxin
活版印刷のカードにさらに一枚一枚水彩や
金銀のアクリル絵の具で着彩したもの。
1点ものとなります。

こちらの画像は過去の作品なので、販売済です。
参考用に掲載しています。
ご希望の方へは在庫の画像をお送りいたします。





夕空に流れ星。




夜明けの流れ星。



深まる夜と流れ星。




















2019年11月29日金曜日

*水色の月・11月のお話*



古いケルトの文化では11/1が一年の始まりで
その前日、大晦日に
すべての火を新しく灯しなおすのだと。

自然の営みが実りのときを終え
眠るような冬を迎える。
人はどうだろう。
夜が長くなり、星と語る時間が増してゆく。
自分の心のなか、闇を見つめ直す。
寒さのなかで、本当に欲しいものを問う。

暗闇で迷った時には
新しい火が心に寄り添ってくれるように祈る。



星に火をつけるような
もしくは星から火をもらっているような
不思議なマッチの箱には
ブラックソーンのような植物を描きました。
棘が多く不吉と言われることもあるそうですが
春にどの木よりも早く
真っ白な花を一気に咲かせるそうです。

冬と春、死と生の境目に立つ生命の象徴として
また、困難に打ち負けないための魔除けとして
白く柔らかなウサギを守るように
周りを囲って描きました。


この絵は手元にあります。
販売もできますので、ご興味のある方は
メールにてメッセージいただけたら
詳細をご連絡いたします*

2019年11月8日金曜日

個展 "闇と光のユール" 開催します




11/27 作家在店日、追記しました

tegamiya solo exhibition
闇と光のユール
Yule Blessings

2019 12/7 sat - 15 sun

場所

草舟あんとす号


植物の本や紙小物、カードリーディングのお店
[会期中] OPEN 12:00 - 18:00
      水曜、木曜定休
JR武蔵野線 「新小平駅」より徒歩6分
西武国分寺線 「小川駅」より徒歩8分
〒187-0032  小平市小川町2-2051
TEL 080-1330-5452



ユール(冬至祭)は、もっとも夜が長く暗い冬至から
新しい太陽が再生し光が復活してゆくことを祝います。

古くヨーロッパの西、北の地域の言葉
地域によって聖ルチア祭(12/13)、冬至
クリスマス、新年と
大切な冬の祝日を含む期間のようです。

暗闇のなかから新しく生まれなおすこと。
まだわからない未来を祝うこと。
迷うものの道しるべになるもの。
季節も命もめぐり続け、想いは輪を描き続けること。

小さな絵や季節のオーナメントをメインに、
新作のレターセットやカードなどの紙雑貨
(スペシャルな方に手伝っていただき
いつもとは一味ちがうものも
ご用意できるかもしれません…!)
新しい年、新しい時間を祝福する
ユールのためのtegamiyaおみくじをご用意します。

*作家在店予定*
7日(終日)
10日(ライブ設営のため店内不在の時間あります
13日(14〜17時ごろ)
15日(14時〜閉店まで)
時間はおおまかで、当日変動する可能性があります。
Twitterでお知らせします。


::: SPECIAL LIVE EVENT :::
Melancolia Storytellingによる演奏会を開催します。
*感謝!満席となりました*

*日時*
12/10(火) 18:30より開演(約45分間)

*料金* 2,500yen
tegamiyaからのspecialなおみやげつき

*ご予約*
Melancolia Storytelling(相澤さん)へ
メールにてご連絡ください。

◯展示会場となるあんとす号さんは
ライブ当日のみ18:30までお店を開けてくださいます。
ライブ前に展示をご覧いただくこと可能です*

Melancolia Storytellingさんは…
歌う人、奏でる人、本を作る人。
深い闇も悲しみも知るから
美しさや、やさしさをみつけられる人なのだと思います。
今回、私のユールの作品をもとに
新しい音楽を作っていただけることになりました。
その尽きない創作の泉から
ともに暗闇と新しい光の物語を探してくださいます。
どんな音楽が生まれるのでしょう。
どんなユールの音楽会になるのでしょう。
みなさんと過ごす特別な冬の夜、楽しみです。





---お守りのようなもの。
誰かに何かの力をあげる。一人だけ。
その人に届ける。
出会えるかはいつもわからない。
必要としている人に届きますように、と
祈りながら作る ---





2019年11月3日日曜日

15年。ありがとうございます




tegamiyaができて15年。

15年前の今日、お客さまの前で
初めて作品を並べて販売をした日。
(遠すぎてぼんやりな記憶。
記録によるとそうみたいです。)

その一年後に作った作品をまとめてできた最初のカタログ。
今見るとひゃー恥ずかしい、となるけど
希望とやる気に満ちた
その時の精いっぱいの手抜きのない全頁に
今これ作れないな、というすごみもある。

ひらがなでスタートした「てがみや」は
その後ネット普及でのワード検索のしやすさや
海外お取引(オーストラリアやイギリスに卸していました)
のいろいろで「tegamiya」表記がメインになったけれど
そのくらいしか一見変わらずにいる。

変わらないね、と言われることがうれしくも思う。
同時に、変わってもいいかも、とも密かに思っている。

たくさんの人と場所と
ご縁の結び解きの繰り返し。
15年選手の作品たちも
実はどれもマイナーチェンジをしているし
よい方へ常に変え続けてゆきたい。
立ち止まったり、違うやり方をしてもいいように
最近思い始めたり。風の向くままに。

みなさんももしタイミングが合って
風が向いたときは
作品を観たり手にとって
絵を飾ったり、お手紙書くのに使っていただいたり
気軽に声をかけていただけたらとてもうれしいです。

ありがとうございます!

2019年10月31日木曜日

*水色の月・10月のお話*




よく晴れた秋の日は、一年の贈りもの。

森に入れば実りをみつけ
動物たちは贈りものを受けとるのにザワザワと忙しい。

夏の緑色が、黄金色、茜色、紅色と変化してゆく。
ただ色が落ち枯れてゆくのではなく
美しく熟してゆくような色彩設計したのは誰だろう。
私も贈りものを受けとろう。

これから来る季節が寒く色のない冬だとしても
今、秋がうれしくて、うれしくて仕方がないのです。

成熟し力を和らげてゆく穏やかさが好き。
照らされる秋色の花が好き。
暮れてゆく夕焼けが好き。
いってしまった太陽の残り火で
三日月をみつめることが好き。
蝋燭の灯りの温かさを心地よく感じることが好き。

森はいつのまにか静かになった。
日が暮れる早さを思い、家路につく。

秋は贈りもの。
すぐに去ってしまうから
はやく贈りものを受けとらないと。


この絵は手元にあります。
販売もできますので、ご興味のある方は
ご連絡いただけたら詳細をお知らせいたします*
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