2010年2月21日日曜日

白昼夢のサーカス オーナメント



真夜中のサーカスから抜け出した団員たち。

「真夜中には見ることができない太陽の光による
色の重なりを時には楽しみたいのです」

けれども、本来真夜中に生きる彼らの姿だけは
太陽の前では暗闇のシルエットとなってしまう。


1. the mascot on the rolling ball  -くま-

以前の紙の在庫が終了したため、封筒の色が変わりました。



2. the lion of the midnight   -ライオン-


3. the fairy on the unicycle  -踊り子-


4. the head with the smart mustache  -団長-



チェコ製の透ける風合いの封筒に
二つ折の一筆戔と、各オーナメントが1点ずつ入っているセット。

薄手のカラーペーパーの部分は開いて飾ると立体感が出ます。


封筒のサイズ約105 × 85mm 
各2,400yen taxin

※手作りのため、一点一点微妙に形が異なります。
特にカラーペーパーの部分は一点ごとに形や大きさが異なります。

※封筒は、チェコ製の古い紙を使っているのでしわや染みが少しあります。
また、のりにより変色する素材のため変色部分が見られます。
風合いとしてお楽しみ下さい。








embroidered scenery と 森岡書店


20日、茅場町の森岡書店で行われている写真とイラストの展示会
embroidered scenery を訪れました。
偶然手にしたDMの写真とイラストが非常に私の好みのもの、
かわいらしく少し怖い感じに惹かれて。

ルーマニアの自然や暮しを丁寧に撮られた佐々木知子さんの写真と
かわいらしいタッチの中に、大人の憂鬱、みたいなものを
隠しているような曾本久美子さんのイラストが大変すてき。

ルーマニア…このような物語の中のような場所が、
同じ世界に実在しているなんて。
先日友人に教えてもらって観た
カトリーヌ・ブレイヤ監督の「青髭」を思い出しながら。
一人夢想がとまりません。


森岡書店さんという場所も、よかったのでしょう。
私がここを訪れるのは3回目ですが、
このレトロビル、建物好きにはたまりません。
夢見がちな、昼下がりでした。



 



2010年2月20日土曜日

布多天骨董てんこもりと手紙舎さん

最近、雨やら雪やら寒いやら、お天気の良くない日が多い気がします。
お天気が悪いと気分も乗らず、時間をぼーと過ごしてしまったりして。

tegamiyaの作業は、ただただ一人、室内での座り仕事になりがち。
おでかけは、新しいものを吸収したり、気分を高めたりするのに
とても重要なことなのです。


さて14日は第2日曜日ということで、調布で行われている
「布多天骨董てんこもり」という骨董市に初めて行ってきました。
古いものが好きなので、骨董市は掘り出しものを探しに行きます。
大江戸骨董市、鶴岡八幡宮骨董市には行ったことがありますが、
ここは初めて。こぢんまりした場所でのどかに行われる市。
広くてたくさんお店があると回るだけでへとへとなので、
ここはちょうどいい感じ。

フランスのレースや布を直輸入しているお店や
若い人が好みそうな小粋な古道具もありました。
私もいくつかきゅん、とくるものがあったのですが
模様がかわいらしかったミルクピッチャーを購入。




調布駅を後にし、この日は京王線沿い探検。
先日、蔵前のin-kyoさんで拾った気になる地図「手紙舎とヒバリ周辺MAP」
を片手に、つつじヶ丘駅で途中下車。
「手紙舎」…うちのお店の名前と似ている…
特色の選び方がすてきなフリーペーパー。気になる。




とりあえず、地図にそって「手紙舎とヒバリ」を目指す。
大型団地の中に迷い込んでいる気がするが…
でも地図とは合っている気がする…



団地ってすごく不思議。
四角い白い、同じような建物の中にたくさんの家族が暮らしてる。
全然関係のない人たちが、みんな同じ間取りで暮らしてるなんて
なんだか見知らぬ大きなものに管理されているようで、こわい。
休日の昼間なのに、人があまりいなくて、物音がしない。
昼間みる夢のよう。




団地のなかに…見つけました。
ここだけなんだかかわいいから、すぐにわかりました。



中は気になる本がたくさんで興奮します。
なんだか懐かしい気持ちに…神保町シックでしょうか。
店内には手作り雑貨も置かれています。

野菜のご飯のコースをいただきました。
かぼちゃのスープ。かわいい…おいしい。



いろんな野菜が食べれて、すてきです。
今まで食べたことがないものもありました。
ヤーコンとか、バジル醤油とか。
写ってませんが、ポトフもありました。すてき。
器もかわいい。



コーヒーは、ふわあっと口の中で広がる不思議な味わい。


心も満たされたお昼ご飯でした。


聞けば、「手紙舎」さんは普段は編集プロダクション(雑誌や書籍の編集をする会社)で、かたわら、場所を活かしてごはんや「ヒバリ」をされているとのこと。
確かに、衣食住のライフスタイルを提案する編集の仕事と、
雑貨やごはんを提供することは、とても近いことのように思います。
AMULETさんも本の出版をされているし、アノニマスタジオとin-kyoの関係もしかり、とても自然なことのように感じました。





ちなみに骨董市で購入したピッチャーはこれ(手前)です。
東欧を思わせる色模様?と思ったら、裏にはnagoya seitoshoとあります。
名古屋の古いものでした。絵本に出てきそうなこのセンス、好きです。
みずたま雑貨店さんで一目惚れしたハンガリー製のカップ&ソーサー。
スプーンはベトナムのチープなアルミ製。
これで私好みの一人メルヘン喫茶が開けます。



2010年2月15日月曜日

今夜は三日月です

雨降り、雨降り。
で、今夜はお月さまが見えませんが2月の三日月です。
今宵、『blog shop 三日月室』が更新されますので、
ぜひ覗いてみて下さい。
tegamiyaは楽しい新作を数点、そして他の作家さんの
すてきなレースや紐がアップされます。
お楽しみに。

2010年2月11日木曜日

新作を制作中



サーカスをモチーフにした新作を作っています。
「真夜中のサーカス」の団員が夜を抜け出して、
光のある世界で遊んでいる…
そんなイメージで、黒いシルエットと
薄いカラーペーパーの重なりを組み合わせた作品です。
一点一点カッターでの細かい作業になるので、
作成に非常に時間がかかっています。



型抜き後。これ、なにかに使えないかな…。




この新作は、blog shop『三日月室』2月の三日月(2月16日0:00)にて、
発表&販売します。お楽しみに。



2010年2月10日水曜日

MOKUBAのリボン

MOKUBAはレースやリボンで世界的に有名な会社のようです。
蔵前のショウルームは夢のような場所でした。

色とりどりのリボンを端から端まで吟味。
レースは、新品のまっさらで均一な形より
アンティークのハンドメイドのほうが心に響くのですが、
豊富な種類と色にやっぱり圧倒。
リボンもレースも私のテリトリーではないけれど
夢心地、あれもこれも欲しくなってしまう。
何に使うか決めていないけれど
やっぱり少しだけ買ってしまいました。



くるくるねじれているリボン、色がとても好みです。
ヴェネツィアの運河のほとりにこんなくるくるの棒があったと思います。
そのことが頭から離れず、このリボンは
「ヴェネツィアのひも」と呼ぶことにしました。


見つけました。左側の、これ。


しゃらしゃらとしたほうは、
てがみやの机上の小棚に飾りとしてつけてみました。
デコラティブでちょっとだけ中世ぽくなった!
と思っているのは私だけでしょう。



浅草散歩とアンヂェラス

冬の晴れた日、浅草橋問屋街から蔵前を過ぎ、合羽橋通りを覗いて
浅草寺まで散歩しました。

問屋街では、作品の素材やパッケージのアイデアを求めてふらふらと。
安くて使える素材はないかな…なんとなくわくわくしてしまいます。
シンプルな封筒と、何かに使えそうなオーガンジーの小さい袋を購入。
「何かに使えそう」はここでは禁句です。いろいろ欲しくなるので…。
蔵前でリボンで有名(らしい)MOKUBAのショールームで遊び、
合羽橋ではモビールのパッケージ用の木製のトレイを購入しました。

雷門を見て帰ろうと歩いていくと、曲がる道を間違えて
偶然以前から気になっていた喫茶アンヂェラスを発見。
ここでコーヒーを頂きました。



少し酸味が強いブレンド。酸味が苦手な私はウィンナーで頂きました。




店内の家具や壁の飾りは、ほっこりとした
やわらかい形がとてもかわいらしい。
お持ち帰りしたいです。



このショウケースにきゅんときます。
細部の意匠にこだわりを感じるお店でした。






そんな浅草散歩でした。

2010年2月4日木曜日

NO MAN'S LAND展


解体が決定している旧フランス大使館の建物を、壊す前に
ペインティングしてしまおう、解体廃材を用いてオブジェを
作ってしまおう、という大胆でユニークな展示会を見てきました。

建物大好きの私は、アートはもちろん
普段は入れない大使館というものに期待大。
実際に、入場無料とは思えないパワフルな空間作りと
(なんといっても、壊しても何でもあり!なので)
広い建物に細部まで行き届いたユーモアとで圧倒され
美術館以上の見応えを感じました。
現代美術はそれほど好まないのですが、これは楽しかった。

モダンでおしゃれなとっても素敵な空間だったので
壊してしまうには非常に惜しい建物です。
海外にいるような雰囲気でした。