2019年7月31日水曜日

*7月のお話*水色の月




ようやく夏らしいお天気となり
早くも7月が終わってしまいますね。
イソヒヨドリと星星との一ヶ月を
どうもありがとうございました。
私の窓べにも、最近イソヒヨドリが来ました。
一度だけですが。海からは遠いのに来てくれました。


稲村ケ崎の海辺で、初めてこの青い鳥に会った日。
青色が珍しいので、夢中になって追いかけました。
崖の際まで飛んでゆき
イソヒヨドリは海に向かって鳴きはじめました。
波音で声は聞こえませんでしたが
何か祈っているように見えて。

大きなものへ向けた、小さなものの祈り。
それはなんだろうと考えて
この絵が生まれました。

小さな生きものは、自我よりも
世界の意志によって
生きているように見えます。
人間のように個の心が複雑で
生き方が左右されるようになるほど
世界から切り離され、迷子になりやすいような。
私はそういう迷子になったとき
私も世界の一部で、もし世界に意志があるならば
私は何をしたらいいのだろうか。
どんな祈りを持とうか。
と、考えることが時々あります。

絵の中では、イソヒヨドリの願いが届いて
星たちが、青い卵をまるで巣のように守っています。

あなたが祈り、守りたいものは
何でしょうか。

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この絵の原画は、新しい企画で使用したいと思い
販売を保留にしています。
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イソヒヨドリに出会った日の写真を発掘しました。