2026年2月10日火曜日

Flowers for Elements

 


- 植物は大地からの手紙
花は愛ときらめきの贈りもの -

花に愛されたように 花をみつめれば
この世の秘密を感じられるかもしれません
世界を織り成す5つのエレメントを
花と読み解く絵たち


四大元素(4つのエレメント)とは…
この地球上にあるものは
火・地(土)・風(空気)・水
の4つの元素から構成される、とする
古くから伝わる概念があります
黄道十二宮にも対応しています

第五元素(5つめのエレメント)とは…
空、エーテル、物質の奥に秘められたもの
四大元素では説明のつかないもの
四大元素に命を吹き込むもの
四大元素のさらにおおもとであり、不変のもの
四大元素の力を統べるもの
古くは星や天上界を成す物質とされていました

第五元素とは何かを考えるとき
身体Corpusに宿る魂Animaの存在理由、
さらには神的息吹Spiritusにまでも到達すると
私はとらえています

この5つのエレメントを思考し感じることで
私たちをとりまくこの世界を
学ぶことができないかと考えています

いつもは天の星を通じて
しかし天にあるものと地にあるものは呼応する
といわれるように
大地の花からも受けとれるのではないかと思い
花と、花の精のような人物を描きました

そっとみつめて
読み解いてみてください
心に感じる絵があるならば
今あなたに必要なエレメントかもしれません
色 表情や佇まい モチーフに
それぞれのエレメントのエネルギーが
宿っていることを祈ります


各絵の詳細は作品紹介ページをご覧ください。
(下の画像を押すと作品紹介ページに移ります)


Flowers for Elements カードセット 2,200yen

Flowers for Elements おみくじ 550yen


【原画作品】世界 MVNDVS
55,000yen

【原画作品】火 IGNIS
80,000yen

【原画作品】地 TERRA
80,000yen

【原画作品】風 AER
販売済

【原画作品】水 AQVA
80,000yen

【原画作品】空
第五元素 QVINTA ESSENTIA
100,000yen



















2026年2月9日月曜日

【原画作品】空 第五元素 QVINTA ESSENTIA(クィンタ・エッセンチア)

 








【空 第五元素 QVINTA ESSENTIA(クィンタ・エッセンチア)】
100,000yen taxin
*絵部分のみ(木枠なし)の場合 97,000yen


ボール紙/アクリルガッシュ、水彩
木枠 ハンドペイント(ワックス、ミルクペイント)

絵のサイズ 100*212mm
木枠のサイズ 182*297*19mm
原画部分と木枠は取り外しが可能です


世界と己の魂の本質をみつめるもの
四大元素の調和を目指すこと

《ケシ Poppy》
 精神の奥へと誘う陰陽の色をした花びら
 花は美しくも、肉体・精神ともに強く作用し
 薬にも毒にもなる神秘を秘めている
 同じく私たちも各々の命の使い方を思考する
 

心の中心にある聖堂 目には見えない農園
理想の実りに近づくために
作業者は分かれたものの両方を手にする 
世界を巡る空と 繁る大地の
間に吹き込まれた小さな存在として

思考することと信じること
意志することと委ねること
地球を回したもの 命を生かしたもの
その意図を
世界と私 両方のなかに追求するように

愛されたように 愛してゆく
教えられたように 教えてゆく
世界を受けとり 還してゆく
私を受けとり 還してゆく
繰り返しの先に
いつか望んだ花が育ち開かれるようにと



「隠秘植物園」とは何か。

世界を凝縮した庭、みたいなものでしょうか。
「さまざま違う」ものたちが絶妙なバランスで組み合わさり
「同じ」世界に生きている。
(私たち一人一人の内面の世界もそう言えるかもしれない)
なんなんだろうこの世界は。

その不思議がすぐそばの植物にも隠れていると想像してみる、
そこから私たちはどうしてここにいて
どこへ行くのかを考えてみたい、
世界をそして自分自身を学び、想起し、
花のように美しいものに創造したい。

そんな想いを込めて。


広い意味で「ケシ」と書いたけど、この絵に描いたのはヒナゲシなども含めてケシ科。花びらの色がさまざまなので、陽の花と陰の花として描くことができた。

陽の花は、道端にたくさん咲くナガミヒナゲシに似ている。繁殖力も、他の植物を阻害するという意味でもとても強い種で「見つけたら抜いて」と言われてしまうほどの花。しかし、揺れる明るい花のかわいいこと。たくましさ、植物としてのエネルギーの強さよ。

一方、陰の花に描いたのは黒花ポピー・ブラックマジック。希少なお花らしいが、ご近所で道路沿いに植えてらっしゃるところがあり独特の色と光沢にどきどきしたお花。つやつやの黒猫のよう。虫には見つけられにくそうだから、人に求められ交配された結果の色なのかもしれない。

…と、人間との関わりから見ても対照的なものを選んだ。どちらも魅力的で、いつか描いてみたいと思っていた植物。

複雑なバランスのこと、簡単には答えは出ないことを私なりに考えながら歩みたい、と描いた絵。



【原画作品】水 AQVA(アクア)






【水 AQVA(アクア)】
80,000yen taxin
*絵部分のみ(木枠なし)の場合 77,000yen

ボール紙/アクリルガッシュ、水彩
木枠 ハンドペイント(ワックス、ミルクペイント)
原画部分と木枠は取り外しが可能です

絵のサイズ 79*169mm
木枠のサイズ 210*257*19mm


陰 冷 湿
蟹座 蠍座 魚座

風より重く地より軽い水の元素は
流動性を持ち浸透する感情を表す
感受性の強さ、共感性、親密さ、敏感
神秘への理解、過去や記憶を重視する

《ブルーベル Bluebell》
 森の奥に現れた海のような青
 そこには妖精が住むと囁かれる
《貝》
 想いを胸に抱く巡礼者の証
 清め命をつなぐ水をすくうもの


イギリスの森に咲くブルーベルに憧れている。森一面に青が広がるような群生の様子、幻想的な風景に「妖精が住む」とも言われているらしい。

「水」のエレメントからイメージする植物を描く、と思った時にブルーベルを思い出したのだった。

植物のつくる水辺。ひとつひとつは小さくて繊細な存在。だけど身を寄せて咲き、人々の心を動かし愛され続けている花。

描くにあたり一輪だけでも実物を見られないかしらと調べると、鎌倉のおんめさまのお庭にあるとか。ちょうど見頃のとてもきれいなブルーベルに出会えた。でもイメージしていたものと違うような?と調べたら「イングリッシュブルーベル」「スパニッシュブルーベル」と二種類あり、私が描きたいうつむくような繊細な姿と深い青の「イングリッシュブルーベル」の方ではなかった様子。(参考にはなったのでありがたいです)簡単には会えないところがまた憧れを増す。

野生のイングリッシュブルーベル、イギリスでは外来種であるより強いスパニッシュブルーベルと交配して、もとの花の姿とは変わってしまっているものが広がっているらしい。固有種を守るための法律もあるそう。

古くから大切にされている春の青い森。守られますように。いつかその水面に立てる日が来るかしら。

(でも植物はもしかしたら強い種との交配を喜んでいるかもしれない。命って不思議だもの。植物と話ができたらいいのにね)


この絵が生まれた時に
「老いの美」
「憂いの美」
のようなものを含ませることができたような気がした。生きている時間が長くなると、さまざま滲んでくるのか。いつも絵の中に新たな出会いがある。

他の方が同じように観るかどうかはわからないし、別の感じ方、新しい視点を持っていただくことがとてもうれしく、それが展示会の醍醐味でもある。

ただ。
この絵の前で涙ぐんでいる方がいらして。
じーんとしたり、していました。



【原画作品】風 AER(アエル)






【風 AER(アエル)】
販売済

ボール紙/アクリルガッシュ、水彩
木枠 ハンドペイント(ワックス、ミルクペイント)
原画部分と木枠は取り外しが可能です

絵のサイズ 80*170mm
木枠のサイズ 182*257*19mm

陽 熱 湿
双子座 天秤座 水瓶座

火より重く水より軽い風の元素は
拡散する情報を扱う知性を表す
思考力、分析力、観念を扱う、論理性
軽やかな交流、理念を持つ

《テイカカズラ Asiatic jasmine》
 満天の星のように広がり咲く
 プロペラのような形の花
《鳩》
 神の意思を伝える使い 架け橋となるもの





風のエレメント、私が無意識に憧れてしまうもの。縛られず、頭上に流れ、変化してゆくもの。雲のように。風に吹かれて空を見上げている時の気持ちのように。

風の絵には、いつか描きたいと思っていたテイカカズラを。初夏に咲く、プロペラのような形のかわいい小さな白いたくさんの花たち。街中で見かけることもあったけど、森で木々に絡まって頭上に広がる満点の星空のようなテイカカズラに出会ってしまった。それから毎年、初夏には上を見ながら森を歩くようになった。


写真で伝わるかはわからないけれど、今回の絵たちはとても小さい。花ひとつひとつ、つまようじの先を削ってさらに細くしたもので描いた記憶。(どの絵でも細かなところ、人物の顔なども同じく。)小さい小さい世界に想いを込めて、そのエレメントの魅力や存在感が感じられるといいなと願いながら描いた。

うろおぼえだけどutopianoさんとの最初のお打ち合わせのなかで、前回の「隠秘植物園」をもっとシンプルな、小さな花のカードのように描けたら、みたいなお話になり。utopianoさんが「花のエーテル」みたいな言葉をおっしゃったのが心に残り、そこから花に宿るエネルギーを可視化する、花の霊みたいなイメージを広げた。横に描いた人はエレメントの化身のようであり、花の神秘を受けとって感じ入っている人、つまり私たちのようでもある。
 

2026年2月8日日曜日

【原画作品】地 TERRA(テラ)










【地 TERRA(テラ)】
80,000yen taxin
*絵部分のみ(木枠なし)の場合 77,000yen


ボール紙/アクリルガッシュ、水彩
木枠 ハンドペイント(ワックス、ミルクペイント)
原画部分と木枠は取り外しが可能です

絵のサイズ 80*169mm
木枠のサイズ 182*257*19mm


陰 冷 乾
牡牛座 乙女座 山羊座

もっとも重量のある地の元素は
安定と物質を扱う力を表す
鋭い感覚、形づくる、肉体や道具を維持する
鍛錬、役立つ、秩序を保つ、現実を重視する

《ライラック Lilac》 
 数多の花の集まる豊かな姿と香り
 命溢れる春を知らせる  
《立方体の石》
 手と道具により切り出された石
 自然が形づくった美



今回の四つのエレメントの各絵には、東西で人々の信仰の対象になってきたモチーフからそのエレメントが感じられるように思ったものを選んで描いた。ここで言う信仰とは、宗教というよりは「心のよりどころ」と言ったらいいだろうか、人々が自然のなかから見つけた、感謝や感動や畏怖や祈り…自ずと湧き出でる心を受け止めてくれるもの。

地のエレメントには、十字のある石を。
切り出された石、それは大地から人の手によって見出され整えられ、これから材料としての役目を果たしてくれる。人と自然の関係性を象徴し、それだけでも十分に地の雰囲気なのだけど、夏に訪れた高山で霧のなか目の前に現れた大きな岩たちが不思議に教会や十字が刻まれたものに感じられたことが心に残って、帰ってきてから石のうえに十字を描いてみた。十字石という不思議な石もあることだから、こんな石もあってもいいかもしれないなと。東西南北に伸びる線は、まさに大地の広がりを指しているとも言える。

地のエレメントとは、実直で現実主義、物質主義的だと表現されるが、石や岩に宿るものを感じたり、お腹を満たしてくれる実りに感謝をしたり、山を信仰するような神秘ともともにある。目に見えてそこにあり感じられるもの、食べもの、簡単に動かない固い存在が放つ強さを私たちは当たり前に知っている。そして大地から分けていただいた私たち自身の土=身体を使い切る、生をまっとうするという一生命体としての創造的計画を実現するのに直結したエレメントではないかとも思う。


絵のご感想に「御札のよう」と聞いて。
そんなエネルギーを感じていただけたなんて…と、本当に畏れ多いけど、うれしくなる。けっして何か強いものを描いた作品たちというわけではないと思う。どちらかというと静かに、そこに在るものたちに。

絵は、絵を見た人の内部にすでにある神秘(神的存在と言ってもいいかもしれないけど、神という意味は人によって感じかたが違うから難しい)に接する「きっかけ」になるのじゃないかなと思ったり。

きっかけ。扉。窓。通信装置。
水面に小石を落としたら波紋が広がるように。心に広がる波紋。

あなたが絵をじっと観て、絵の奥の何かと対話している時、それはあなたの心の中の大切な何かとの対話でもあるのだろうな。絵を観ることで、あなたを観てるのだろうな。

私は、空や月や風景にはっとするときにもそんな感覚があって。もし私の絵にもそんな感覚を宿すことができたならうれしい。
ありがとうございます。

【原画作品】火 IGNIS(イグニス)





【火 IGNIS(イグニス)】
80,000yen taxin
*絵部分のみ(木枠なし)の場合 77,000yen

ボール紙/アクリルガッシュ、水彩
木枠 ハンドペイント(ワックス、ミルクペイント)
原画部分と木枠は取り外しが可能です

絵のサイズ 79*169mm
木枠のサイズ 182*257*19mm


陽 熱 乾 
牡羊座 獅子座 射手座

もっとも上昇する火の元素は
燃え上がる精神力を表す
行動力、勇気、情熱、直感による閃き、自信
内から湧き出す生きる喜び、未来志向

《アイリス Iris》
 虹の使者の名を持つ花
 まっすぐ天に向かう高貴で鮮やかな存在感 
《永遠に回る車輪》
 太陽神アポロンの馬車 輝き前に進む力



虹色のアイリス。
天の戯れで現れた束の間の幻のようなアイリスも、存在感を放つ赤の薔薇も、「火」の在り方に含まれるものとして。

前回の「隠秘植物園」で描き残したものを描けていたら。多面的な概念を描くのにどの面をピックアップするか、どんなモチーフや色を選ぶか…アプローチの仕方はいくつもある。「火」の絵では前回は「赤」と「薔薇」を主役にしたが、今回は「光」に包まれるように、そしてそれが「精神の気高さ」に由来するように描きたいと願った。

ここに描いた人はやはり情熱の赤を内に着ているけれど、その上から高い精神性を表すような深い青を纏わせた。(そういえばこの配色は聖母マリアの衣を描くときにも使われることも多い)

内から湧き出す情熱的・能動的なエネルギーに神性を感じる。
「私はここにいる」「私はこれをやる」「私はこのようにこの世界へ挑む」…「私はこのように生きる」という、意志を持って進む力は心に自然と湧き出す火であって、考えたり努力して作り出せるものではないから。
ただその火は神的な出現の故に、ときには怒りや衝動になることもあるかもしれない。そしてそこからも学んでゆくのだろうと思う、火の気高さとは何かを。輝く光となるように。


「どうしてIGNIS(火)のエレメントの絵にIRISの花が描かれているのか」
会期中何度かご質問をいただき、お話をしました。ありがとうございます。

光により生まれるIRIS。
IRISは「虹」を表し、雨上がりに光(太陽の「火」)が差して幻のように現れる。虹は空高く私たちの手には届かず、実態のないものでありながら憧れるもの。

射手座は遥か遠くのもの、簡単につかめないもの(精神世界や形而上学的なものも)を追いかける。そういう意味で、虹に「火」の「柔軟宮」である射手座的なものを感じていて、12星座のカードでも射手座カードに描きました。射手座と関連があると言われるタロット(ウェイト・スミス版)の「節制」にも黄色のアイリスみたいなお花が。

私のアイリスは幻想の花、まさに虹色に描きました。

燃える大きな赤い火だけでなく、揺らぐ蝋燭や幻のような光も、どれも「火」として描いてみたいなと。でもここに現れた人物の瞳や髪には、獅子座的な動じない火や、牡羊座的に勢いのある火も宿っている気がしています。

アイリスの葉は剣のようだから、判断力の「風」のように感じてもいい気がするし、香りに詳しいお客さまからはアイリスの香りは「地」として扱うというようなお話も聞けて、たいへん興味深く。アイリスのさまざまな一面に、ますますときめきます。

このように、植物を通して思考する、想像する、思い描く、物語が生まれる…そんな絵であればとてもうれしいです。