2020年5月11日月曜日

原画 Morning Maiden







6. Morning Maiden
朝露の乙女

麦青く 忍冬が開くころ
茨で守られた乙女が 光に明け渡される
雲雀の声で歌い始める
すべての生き物は春を手に入れる

○厚紙にアクリル、水彩で描いた原画です。
○ぶら下げて飾ることができる紐付き、
複数の糸を手編みしてお作りしています。
○小さな本のような言葉も添えてお届けします。

サイズ/ 約117mm × 200mm × 27mm
販売済です






お隣りさんの麦畑も青くそよぐ。

シェイクスピアの『夏の夜の夢』から
インスピレーションをもらった絵のひとつです。
ケルトを学ぶなかで
この作品はタイトルはmidsummerでも
「五月祭」がテーマ、とのことで読んでみました。

恋のドタバタ劇…はさておき
神話のモチーフや植物の描写を存分に含んだ
言葉そのものの美しさにひきこまれ
女性の美しさを「春」のモチーフで例えられる場面から
イメージを膨らませてもらいました。

5月になると、我が家の前のやぶにも
忍冬と野薔薇が咲き、白い妖精みたいです。
きっと誰かが植えたわけではない。
この時期は、緑の力の強さに圧倒されます。
外の世界のエネルギーの強さ。
こちらはただ驚き、受けとるだけで胸いっぱいの力。

五月祭は、長い歴史のなかで
時代、国や地域、植生でも趣が違いますが
知れば知るほど、その根本にあるのは
人が自然から受け取る素直な喜び、命の喜び
なのではないかと感じています。




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