2011年10月4日火曜日

夏の読書録 その1

いつもはなかなかできない読書をたくさんしています。
本はいいです…紙の集合体ですから、好きじゃないはずがありません。
まだ読んでいない本が手元にある幸せといったら。

読んだ本の題名と感想をメモしていったら結構な量に。
適当に読み飛ばしてください。。



『茨木のり子の家』 
佇まいよい装丁に惹かれて。

『歳月』茨木のり子
とてもすてきで、同じぐらいとても苦しい。
長く夫婦として過ごしても、「恋する」ような「切ない」気持ちを
持ち続けることができるなんて。それってすてきだけど、切ない。 

『ダーリンは外国人』
母音の前のtheが「ズィ」でも「ザ」でもいいなんて!

『マルテの手記』リルケ
お客さまが、私の作品を『マルテの手記』のよう、
と表現されていて、気になって手にとりました。
なんだか少し暗い気持ちに。私には難しかったのか
もう少し大人になってから再チャレンジします。笑

『Presents』角田光代/松尾たいこ
私自身は、贈り物をいただくのが得意ではありません。
きっと、好きなものがはっきりしているから、そして
リアクションがとってもヘタ、といのも理由かと。
ささいなものでも「ど真ん中」をいただくと、
その人のことがすごく好きになってしまいます。

『ゆっくりとさよならをとなえる』川上弘美
『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』角田光代
とても有名な作家さんでも、エッセイは気軽に手にとれるのが好きです。
日常のちょっとした「ふつう」なことをおしゃべりする。
でもどきりとすることをおっしゃる。さすが作家さん…。という感じ。
私とはぜんぜん違うな、すごい!よくわかる、
うーん、それを言われるとつらい、なんだ同じだ〜などなど。

『古道具中野商店』川上弘美
古道具屋でバイト、、なんだか私ぽい。
古道具屋の中野さんも、知り合いの古道具屋のおじさまに似ている気がする。
なんとなく私の世界に近い世界での起きていそうなできごとを、覗き込むような。

『ことばの食卓』武田 百合子、 野中 ユリ
野中ユリの幻想的な美しい装丁に惹かれて。
ただし内容は対照的に…うすぐらい怖さや古さが、
味覚、視覚、触覚を通して伝わる本。

『薬指の標本』小川洋子
靴を探している私にとって、標本師は理想の男性像です。
恋に落ちます。映像化したら素晴らしくなりそうと思ったら
フランス映画になっていました。


クラフト・エヴィング商會の本
(大好きなアーティスト。
「どこまでが現実で、どこまでが彼らの創作かわからなくなってしまう」ような
幻想的夢見心地が味わえる、他に類をみない本たちです。)
『ないもの、あります』
スパイスととんちの効いた一冊。クスリとさせられます。


『アナ・トレントの鞄』
静かで、超現実的芸術を味わうような雰囲気。


『テーブルのうえのファーブル』
行き当たりばったり?不思議かつ、なんだかのんびりした気持ちになります。
印刷のことを知っている人なら、余計おかしいです。


『らくだこぶ書房21世紀古書目録』
終盤にさしかかると、クラフトエヴィング的罠にかかりはじめます。



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