2021年12月30日木曜日

手製アコーディオン・ブック "The Scenery from the Window"



手製アコーディオン・ブック
"The Scenery from the Window"

-火を灯した窓の向こうで
白いけものたちが
色鮮やかな光の世界を旅している-

3つの絵と、それにまつわる言葉を載せています。
じゃばら折りの仕掛け本として
手作業で仕立てています。

誰もがどこかで出会ったことのあるような…
遠い記憶を閉じ込めたような作品たち。

ひとつひとつ切り抜き
金色の絵の具で模様を描いている
どんぐりの留め具。
オークの葉の模様をしたタイトル。
きっと大切な記憶たちを
森の中へ閉じ込めている。

キャンドルを灯して
糸を解き、静かにめくったり
お気に入りの頁を開いて立てて飾ったりして
お楽しみください。

本体サイズ:約80×125mm
8頁
2,200yen  taxin
*手づくり品のため、個体差が多少ございます




絵の展示をしているときにいただいたご質問
「この絵たちがどこから生まれるのか。」

私にもよくわからないのですが

たとえば実際に夕空に浮かぶ一番星を見て
山の向こうから登る月を見て
はるか昔、何十年か何百年も前に
はるか遠い場所でも
わたしはこの景色に出会っていた、みたいに
それくらいに懐かしくて温かい…と感じる
なぜかそう思う不思議な感覚があり
そんなわたしを通して絵として出てきたような。

また
遠い昔(遠い未来かも)や
消えゆく一瞬の夢の景色を
窓の外を眺めるように見ているのかもしれなくて
それを眺めている「わたし」がいるとして
わたしができることは
そこに灯りをともして
明るく照らすことなのかもしれない
明るくして
この美しい景色を
誰かにも見てもらうことなのかもしれない

みたいな、感覚的なお返事になって
自分でも何を言っているのだろうとなるのですが

お客さまが「…」となっていて
こんなヘンな話をして困らせてしまったかも…と
焦ってしまったのだけど
「…とても好きです!」とすてきな笑顔をくださったので
よかった!うれしいな。となる、そんな場面がありました。

絵はさまざまに観ていただきたいなと思うので
ここに書いたことにとらわれず
観ていただいた方が自由に感じていただけたら
うれしいです。

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