地の果ての園 Chi no Hate no Sono
185,000yen taxin *販売停止中
この世の神秘を解き明かすための旅
山々を越え森を抜けて辿り着いたのは植物園
そこへの道は二つありどちらも同じ扉の前に通じる
糸杉と壁で囲われ人々の目には隠されているが
その扉はいつでも誰にでも開かれている
修道院のような佇まいであるものの
星や太陽や月そして虹色の薔薇窓が掲げられ
中には四つに区切られた庭と
その中心に枯れることのない泉があり
星の観測に基づきそれぞれの植物が育てられ
収穫物は必要な時のために備えられる
ここで旅人は何か…秘密を学び
それを胸に秘めて再び人々の中へ
暮らしへと戻るようだ
*
素朴で古びていて、一見何を意味しているのかもよくわからない
無名の者が残した不思議な絵、みたいなものが描きたかった。
精密に計算された美しい絵ではなく、自由で楽しくて
植物がにょきにょき勝手に生えて満ちて
あれこれ語りかけてくるように描きたかったけど、どうだろう。
比喩的な絵なので、この場所に何を想うかは
観る人やそのときどきによって大きく異なる気がする。
「隠秘植物園」のどの絵もそうだが、整合性や正確さよりも
そのときの感覚や思いつきのほうを重視して描いたので
矛盾も多く含まれていると思う。
つまり、こういう意味です、という正解はないので
観る人も気分や感覚にまかせて
好き勝手に想像したり疑問に思ったり発見したりして
楽しんでもらいたい。
1つのものごとにもさまざまな見方や表情や変化があり
いつも同じではく
今はこう、でも明日は違うように感じる…
それが本当のことに近いのかなと思う。
よくわからない、ヘンかもしれない部分に
何か生き生きしたものが見つけられる絵になっていたらうれしい。
鉛筆画(シャープペン含む)に水彩で着彩
(一部ホワイトのガッシュを使用)したうえに
古いもののような雰囲気を出したく、わざと汚し(水彩)をかけている。
紙の縁を金色のガッシュで縁取りしている。
特にこの絵は、経年による変化が楽しみで
“ほんもの”の古物になったらより味わい深くなりそうだと思う。
紙/鉛筆、シャープペン、水彩、アクリルガッシュ
木製フレーム(ガラス)
*古いフレームのため傷や汚れがあり、額代は無料にしています。
絵部分のサイズ 251×331mm
フレームのサイズ 370×445×23mm
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