2023年12月14日木曜日

【原画作品】地の果ての園 Chi no Hate no Sono


地の果ての園 Chi no Hate no Sono
185,000yen taxin

この世の神秘を解き明かすための旅
山々を越え森を抜けて辿り着いたのは植物園

そこへの道は二つありどちらも同じ扉の前に通じる
糸杉と壁で囲われ人々の目には隠されているが
その扉はいつでも誰にでも開かれている
修道院のような佇まいであるものの
星や太陽や月そして虹色の薔薇窓が掲げられ
中には四つに区切られた庭と
その中心に枯れることのない泉があり
星の観測に基づきそれぞれの植物が育てられ
収穫物は必要な時のために備えられる

ここで旅人は何か…秘密を学び
それを胸に秘めて再び人々の中へ
暮らしへと戻るようだ


素朴で古びていて、一見何を意味しているのかもよくわからない
無名の者が残した不思議な絵、みたいなものが描きたかった。
精密に計算された美しい絵ではなく、自由で楽しくて
植物がにょきにょき勝手に生えて満ちて
あれこれ語りかけてくるように描きたかったけど、どうだろう。

比喩的な絵なので、この場所に何を想うかは
観る人やそのときどきによって大きく異なる気がする。

「隠秘植物園」のどの絵もそうだが、整合性や正確さよりも
そのときの感覚や思いつきのほうを重視して描いたので
矛盾も多く含まれていると思う。
つまり、こういう意味です、という正解はないので
観る人も気分や感覚にまかせて
好き勝手に想像したり疑問に思ったり発見したりして
楽しんでもらいたい。

1つのものごとにもさまざまな見方や表情や変化があり
いつも同じではく
今はこう、でも明日は違うように感じる…
それが本当のことに近いのかなと思う。
よくわからない、ヘンかもしれない部分に
何か生き生きしたものが見つけられる絵になっていたらうれしい。

鉛筆画(シャープペン含む)に水彩で着彩
(一部ホワイトのガッシュを使用)したうえに
古いもののような雰囲気を出したく、わざと汚し(水彩)をかけている。
紙の縁を金色のガッシュで縁取りしている。

特にこの絵は、経年による変化が楽しみで
“ほんもの”の古物になったらより味わい深くなりそうだと思う。

紙/鉛筆、シャープペン、水彩、アクリルガッシュ
木製フレーム(ガラス)
*古いフレームのため傷や汚れがあり、額代は無料にしています。

絵部分のサイズ 251×331mm
フレームのサイズ 370×445×23mm




 

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