2024年11月15日金曜日

オブジェ たまご クリスマスローズ Rose de Noël










《冬至の夜 永い夢》出展作品

【オブジェ たまご
クリスマスローズ Rose de Noël】
16,000yen taxin

花々寝静まる冬にうつむく
それは浄化の花と聞く
土星の加護のもと
冬至祭を彩る

中世写本のように文様として描いたクリスマスローズ。
終わりなく続く、踊る輪のように。
うつむくはずの花が
転がって上を向いたりするたまごの不思議。
花の中心や葉の部分はゴールドの絵の具を
混ぜて描いていますので
光が当たると柔らかく反射します。
時間を経たような風合いを色を重ねて出しています。
壜のなかでころころ転がしても
取り出して手のひらに乗せても楽しめます。

紙粘土、紙、アクリルガッシュ、水彩
秤量壜(ガラス製)入り

オブジェのサイズ 約 高さ32×直径25mm
秤量壜のサイズ 約 高さ70×直径40mm

*経年や日光により変色・劣化します。
変化も風合いとしてお楽しみいただけましたら幸いです。

*衝撃を加えると割れたり欠けたりしますのでご注意ください。

*風合いを優先するために表面加工をしていません。
濡らしたりこすったりすると色落ちします。

*「コワレモノ」を指定して
ゆうパック60サイズ着払いでお送りします。


制作メモ

私の冬至祭は、陰陽の物語。
新しい光は闇が極まるところに産まれる。
対比であり同義である。それは繰り返す。
そのことに感謝する日。

たまごも白と黒、2つを産むことにした。
今日は白の話。

夏に西洋美術館で見た写本たち。
それはそれは細やかな、聖人、植物、文字、文様。
貴重な羊皮紙に臆さずに
のびのび楽しく描かれた(ように感じる)様子に
おおっと思うものがあり、私も写本制作した人の気持ちで
挑戦してみようと文様風に描いたクリスマスローズの輪。
色も金、赤、青と写本を想像した。
聖なる祭壇にも彩りを添えるだろう。

(夏に吸収した陽光は実りとなって冬に収穫物になる
という話)

花々寝静まる冬にうつむく
それは浄化の花と聞く
土星の加護のもと
冬至祭を彩る

これはクリスマスローズに関する
古いケルトの伝承をもとに書いた。
多くの花と違って冬至のころに咲くこの花は
土星に支配されると。
土星の支配する山羊座の始まりの季節、黒い花、黒い根、
有毒(毒と薬は量の差による同義語である)の作用(排出)の有り様から
そのように考えられていたらしい。
私も冷える静かな庭に、控えめにうつむきながらに
色を添えて咲くこの花は、土星的美しさがある気がしている。




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