《冬至の夜 永い夢》出展作品
【オブジェ たまご
クリスマスローズ Rose de Noël】
16,000yen taxin
花々寝静まる冬にうつむく
それは浄化の花と聞く
土星の加護のもと
冬至祭を彩る
中世写本のように文様として描いたクリスマスローズ。
終わりなく続く、踊る輪のように。
うつむくはずの花が
転がって上を向いたりするたまごの不思議。
花の中心や葉の部分はゴールドの絵の具を
混ぜて描いていますので
光が当たると柔らかく反射します。
時間を経たような風合いを色を重ねて出しています。
壜のなかでころころ転がしても
取り出して手のひらに乗せても楽しめます。
紙粘土、紙、アクリルガッシュ、水彩
秤量壜(ガラス製)入り
オブジェのサイズ 約 高さ32×直径25mm
秤量壜のサイズ 約 高さ70×直径40mm
*経年や日光により変色・劣化します。
変化も風合いとしてお楽しみいただけましたら幸いです。
*衝撃を加えると割れたり欠けたりしますのでご注意ください。
*風合いを優先するために表面加工をしていません。
濡らしたりこすったりすると色落ちします。
*「コワレモノ」を指定して
ゆうパック60サイズ着払いでお送りします。
*
制作メモ
私の冬至祭は、陰陽の物語。
新しい光は闇が極まるところに産まれる。
対比であり同義である。それは繰り返す。
そのことに感謝する日。
たまごも白と黒、2つを産むことにした。
今日は白の話。
夏に西洋美術館で見た写本たち。
それはそれは細やかな、聖人、植物、文字、文様。
貴重な羊皮紙に臆さずに
のびのび楽しく描かれた(ように感じる)様子に
おおっと思うものがあり、私も写本制作した人の気持ちで
挑戦してみようと文様風に描いたクリスマスローズの輪。
色も金、赤、青と写本を想像した。
聖なる祭壇にも彩りを添えるだろう。
(夏に吸収した陽光は実りとなって冬に収穫物になる
という話)
花々寝静まる冬にうつむく
それは浄化の花と聞く
土星の加護のもと
冬至祭を彩る
これはクリスマスローズに関する
古いケルトの伝承をもとに書いた。
多くの花と違って冬至のころに咲くこの花は
土星に支配されると。
土星の支配する山羊座の始まりの季節、黒い花、黒い根、
有毒(毒と薬は量の差による同義語である)の作用(排出)の有り様から
そのように考えられていたらしい。
私も冷える静かな庭に、控えめにうつむきながらに
色を添えて咲くこの花は、土星的美しさがある気がしている。
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