2020年11月15日日曜日

古めかしいカードと出会う旅のお話 あとがき


お付き合い、ありがとうございました。

このお話は
12星座のカードが、たくさんの方の手に渡り、永く使われ
あちこち遠くへ旅立って…時間も越えて…
今から100年後にこんなことが起こったらいいな!
という作り話です。

「ヨーロッパの骨董市で見つけた、妙に気になる謎の古いカード」
こんな妄想がこのカードの制作のベースにあって
活版を刷っていただく時もカスレOKにしたり
長い時間使っていただいても、日に焼けても
味わい深まりそうな
丈夫で肌触りの良い紙を選んだりしています。

私自身、今までどれだけたくさんの
古い絵、本、カード、紙のものたちに
心おどるミステリーをもらってきたことでしょうか。
意味を解いてしまえば、背景を知ってしまえば
当初のワクワクは薄れても、理解を深めていくことで
過去に生きた、作った人、使った人の気持ちを想像したり
新しい神秘の脈に繋がったりと
楽しみがいつまでも広がってゆきます。

そんなもの一つを、私も作りたかったのです。

掲載にあたり、ヨーロッパの写真が欲しくて
(私は海外に一度も行ったことがないので!)
いつも記憶に残るシーンを撮られているあいざわさんにお願いして
素敵なお写真をお借りすることができました。

コンセプトをお伝えし、写真を選んでいただく過程で
ちょっと伺った旅のお話も、物語に混ぜ込んでみたりして
勝手に共作と思っています。
あいざわさん、本当にありがとうございました!

そしていよいよ、20日金曜日より
展示会「星の詩をひろいに」の幕が上がります。

Photo by Ayumu Aizawa (Melancolia Storytelling)






 

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